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観光スポット
名護屋城は1592-97年に朝鮮半島へ出兵した文禄・慶長の役を機に築城。大坂城に匹敵する規模だった。黒田官兵衛が設計し、加藤清正ら西国大名が建設にあたった。
城は金箔瓦が輝く五層の天守閣を中心に数多くの殿舎や櫓が築かれた。最盛期の城下町には20万を超える人々が集まったとされる。名護屋城周辺には全国から160もの武将が集まり、現在は130あまりの陣跡が確認され、そのうち23ヵ所が特別史跡。
名古屋城跡をより深く知るにはガイドツアーが便利。城内コース謎解きガイドツアー、屏風絵めぐりなどの肥前名護屋城さるきがある。
ガイドツアーは400円。毎日13時30分から実施しており、所要時間は1時間。定員は15人。受付は名護屋城跡観光案内所で行う。
4月1日から始まって話題になっているのが「バーチャル名護屋城ガイドツアー」。アプリをダウンロードしたタブレット端末やスマホを使って、大手口から本丸、天守台までを歩きながらCG(コンピューターグラフィックス)で再現された往時の名護屋城をリアルに疑似体験することができる。
石垣だけしか残らない城跡で天守台からの眺望をはじめ、50ヶ所以上のお勧めビューポイントを設定し、様々な位置から名護屋城の景観や陣屋、城下町が楽しめる。GPSの位置情報に合わせて当時の風景がリアルタイムで再現され、移動に合わせて周りの風景も動き、まさに420年前当時にタイムスリップ。タブレット端末は無料で貸し出すが、免許証など本人確認できるものが必要。
名護屋城に隣接している県立名護屋城博物館は「日本列島と朝鮮半島の交流史」をメーンテーマとした常設展示が行われている。
多くの逸話残す伊達政宗
「真田丸」の真田幸村も
名護屋城周辺には全国の武将が一堂に会した陣跡が点在している。
昨年のNHK大河ドラマの主人公、黒田官兵衛の嫡男、黒田長政の陣跡や来年の大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田幸村も名護屋城を訪れており父の真田昌幸、兄の真田信幸の陣跡が残る。
一帯は徳川家康や前田利家、石田三成、福島正則、古田織部、上杉景勝、直江兼続、加藤清正など名だたる武将の陣跡が点在し、紹介しきれないほど。つい最近も徳川家康の陣跡から新たな石垣が発掘されたばかり。
なかでも伊達政宗に関しては、陣跡として唯一国道204号線の交差点名、バス停名になっている。名護屋城が廃城になったあと、大手門は伊達政宗の居城である青葉城に移築(仙台空襲で焼失)。名護屋城近くの法光寺にある豊臣秀吉手植えの桜は、政宗が仙台から取り寄せた桜だと言われるなど、政宗に関する逸話が最も多く残る。
我が地域の武将の足跡
唐津市の名護屋城跡は豊臣秀吉の朝鮮出兵の最前線として、日本全国から160もの武将が集まり、現在でも130あまりの陣跡が残っている。
徳川家康から黒田長政、前田利家、石田三成、島津義弘など名だたる武将の陣跡があって、マップ片手に武将名を探すだけでも楽しい。全国でこれだけの武将が集まった地域は他にはないだろう。
しいていえば東西の武将が激突した合戦の場として知られる関ヶ原くらいではないだろうか。
宮城県出身の私にとって、故郷の英雄は伊達政宗。その政宗の陣跡があった場所の交差点の名前が「伊達政宗陣跡」。地元の人に聞いてみると130ある武将の陣跡の中で、交差点名になっているのは、ここだけだそうだ。これだけでも驚きなのに、交差点近くのバス停名にも「伊達政宗陣跡」。
名護屋城跡近くの法光寺に秀吉お手植えの桜があったのだが、その桜はなんと政宗が仙台から取り寄せたものだった。名護屋城にあった大手門が仙台の青葉城に移築(残念ながら焼けてしまった)されていたり、まさに名護屋城は伊達政宗にまつわる”物語”ばかりで驚きの連続だ。
伊達政宗のような事例は特別かもしれないが、400年前から続く呼子大綱引は、朝鮮出兵で将兵の士気を鼓舞するために加藤清正軍と福島正則軍が始めたものだ。
このように名護屋城周辺には、この城があって生まれた文化が点在している。秀吉が亡くなるまでの7年間に全国から20万人を超える人々が集まり城下町を形成した名護屋城。その城跡は貴重な歴史遺産で、その遺産の中から我が地域の武将の足跡を見つけに名護屋城周辺の陣跡巡りの旅をお勧めしたい。
(九観連仙台事務所・田山優哉)
住所 | 佐賀県唐津市鎮西町名護屋 |
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アクセス | 【電車】JR唐津線、筑肥線唐津駅から、タクシー利用で30分 【車】長崎自動車道多久ICから車で60分 |
お問い合わせ | 唐津市観光課 TEL:0955-72-9127 |
呼子のイカと併せてサバ活を
現在、呼子で売り出し中なのが九州大学と唐津市が共同開発した「サバ活」。受精卵から養殖しているため天然物に比べて寄生虫保有リスクがなく、刺身でも安心して食べることができる。イカと同様、これからブランド化し地域活性化を図る考えだ。
今季はサバが売り切れたため、販売は終了。次回の販売時期は9-6月を予定している。販売期間中は、イカの造りとサバ活をセットにして販売しているところもあり、イカとサバ活を併せて食べることも可能。
また呼子で忘れてはならないのが、全国ブランドの呼子のイカ。春から秋にかけてはケンサキイカ、冬場はアオリイカなど1年を通して食べることができる。
独特の歯ごたえと甘みが魅力のイカは、ぜひ活造りで味わいたい。半透明のイカの刺身は、最初はピクピク動きながら表面の色がネオンサインのように変わっていく。口に入れるとコリコリとして甘みがある刺身を味わったあとは、ゲソを天ぷらでいただく。揚がったゲソはそのままでも、天つゆでも好みに合わせて賞味。天ぷらの衣はサクッとし身は柔らかく、まさに絶品だ。唐津市内には団体対応が可能なイカ専門店が多数ある。
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見る
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癒される